「まあまあ、土方さん。千春さんは新撰組<ココ>の女中さんなんですから、教えてもいいんじゃないですか」
「…お前は神崎に甘ぇんだよ」
さっきのあたしの一言のせいで怒っている土方さんを、沖田さんが笑いながら宥める。
そうそう。
そのくらい、警戒心をもってくれないと。
「ま、外出禁止の理由ですが……最近、ある人物の行方を追っているんです」
「………ある人物?」
「はい。その尻尾を捕えるまで外は危険ですから」
ある人物…。
なるほどね。
でも、沖田さんだって重要な部分は教えてはくれないじゃない。
で、理由はまあ…わかったとして。
外へ出たいあたしは、あまり説明されなかった部分のことを聞いてみる。
「その間の食事の買い物、どうするつもりですか?」
そう、買い物も女中の仕事。
あたしが外へ出れないんじゃ、いろいろと困るのではないのだろうか。
だけど、それは土方さんの意外な言葉によって、覆される。

