あたしは門の近くまで歩いていくと、ひっそりと柱に隠れる。
…どうやって、くぐり抜けようかしら。
前までは門に見張りなんて立っていなかったけれど、最近は京に辻切りが多いらしく、新撰組も警戒している。
いつもの新撰組なら、ただ辻切りが多いだけで門に見張りを付けたりはしない。
…というのは、最近長州藩士が京に潜んでいるという情報があるからだ。
(…もうそんな時期なのね…)
というわけで、門に見張りをつけている為、ただの女中のあたしは自由に出入り出来ないのだ。
「……何やってんだ、神崎」
「…土方さん…?」
音もなく、土方さんが影からでてきた。

