面倒くさいなー…なんて思いつつも、絶対に起き上がろうとはしない。
いくら土方さんに睨まれたって、慣れたんだから。
そのお粥と薬、絶対に口にいれないんだから。
……そう決心して二人をチラリとみる。
そこには、心配そうな表情と面倒くさそうな表情があった。
「おい、神崎」
「…………」
土方さんに名前を呼ばれ、視線だけで答える。
今口を開けば、咳が止まらなくて菌をばらまきそうだから。
…この時代に、マスクなんてないしね。
「てめぇ、薬だけでも飲め」
そう言ってあたしにガンを飛ばして薬の包みを置いていくと、土方さんは部屋を出ていった。
何だったの?なんて考えていると、部屋の障子が小さな音を立てて閉まった。

