コトコト…。
料理を初めて一刻と少し。
やっとの思いで、完成する。
「味…問題ないですね」
料理のりの字も知らない僕が、いきなり千春さんみたいにササッと作れるわけなんかないのに。
「料理、難し過ぎますよ。千春さん」
お粥を器に注ぎ、お盆に載せる。
早く、早く千春さんの所へ持っていかないと。
だけど、歩いていると大きなため息が零れた。
でも、まあ…結局は完成したわけなのだから、千春さん…きっと食べてくれますよね?
「……まさか、本当にいらないとか…」
あるわけない!
首をぶんぶんッと振り、早足で部屋へ急いだ。

