沖田さんが甘味の勘定を済ましている間にあたしはお店の外へ出る。
空を見上げると、さっきまで快晴だった空がどんよりと曇り、今にも雨が降り出しそうな感じで…。
―――死んでくれない?
曇り空を見ていると、あの言葉を思い出す。
あたしの、嫌な忘れたい記憶。
この時代では、あんまり雨がなかったからか、今まで思い出すこともなかったのに─…。
「お待たせしました!千春さん、行きましょうか」
「………はい」
沖田さんが戻ってきて、少し安心すると同時に、あの嫌な記憶が薄れていく。
沖田さん、常笑顔だから癒し効果とかあるのかしら…?

