次の週末、よしくんの車に乗ってデートに出かけた。


車の私がいつも座る席に小さな箱があった。

デジカメの箱だった。


中には私がほしがってたデジカメとそのデジカメ専用のケース、SDカードと必要なものが一式全部揃っていた。


いくら、かかったのかだいたいの想像はつく。

当時の女子高生の私じゃとても全部買えないということも



誕生日でもなんでもないのにこんなに買ってくれるよしくん。
















もぅ、私の感覚は完全に鈍っていた。














よしくんのことより、ほしいものを考える時間が増えていった。