カイナ「起きてー二人とも。交代だよぉー」

雅也「んー、ん!?ラゼルまたかよ!?」

カイナに起こされた雅也は、自分の今の光景に驚き、ラゼルを起こした。

雅也「起きろーラゼル。時間だぞ」

ラゼル「んー?もうそんな時間か」

アル「交代というか、出発だけどな」

アルベルトは、雅也たちが寝ていた木の枝に乗っていて、遠くを見ながら言った。

雅也「え?どういうことですか!?」

アル「あと十数キロくらいのところに人工物がある。コンクリートで囲ってあるから、間違いはないだろうな」

カイナ「だから、さっさとそこ目指していこうってことだね~」

雅也「でも大丈夫ですか?休まなくても」

アルは木から飛び降り、雅也の前へ行き、雅也にデコピンした。

アル「海賊はな、荒れた海の航海の時は、二日くらい徹夜しなきゃならねーんだよ。それに比べたら楽なもんさ。あと、敬語に戻ってるぜー。寝たら忘れちまうおバカさんかよ」