と地面に着地したラゼルはキッと雅也をにらんだ

雅也は一瞬動けなくなった

「ま、いいけど、立ってなくていいから楽だったし」

カイナのほうを向いて広大な海を背に歩いていく

その背中を追いかけて雅也は走り出した


      ☆


アル「結構歩いたはずなのに何もありゃしねーじゃねぇか!」

カイナ「もー疲れちゃったよぉ!」

アルベルトは嘆き、カイナはだるそうに叫ぶ

日が高いうちから歩いていたのに林から抜けられず、肉体的にも精神的にも疲れてしまっている

ラゼルに関しては結局鎌の姿になり、雅也に担いでもらっていた

それでもしばらく進んで行くと、木が生えていなく、少し広場のようになっていて休むのにはぴったりなところにたどり着いた

アル「お、丁度いいじゃねーか。ここで今日は休もうぜ!異論は認めない!」

カイナ「大賛成だよ!」

雅也「異論なんて誰もないと思うぜ」

アル「じゃぁ決まりだな!焚き火用の木と、食料が必要になるな」

雅也「俺とラゼルは食料調達やるよ、な?」

雅也は鎌状のラゼルに問いかける。すると鎌から人に戻り、

ラゼル「狩りなら任せろ」

と自信満々で答えた