「なぁ…」

「………」

「由梨、お前死体相手に一人でヤってたのか?」

「………」

蒼井は目も合わせないで黙ったままだ。

まぁ、それが答えで、今地下室には死体があるってことか。

「なんで?もう死体は相手にしないって」

「寂しかった。…純君に、会えなくて。体が疼くの、どうしようもなくて…」

「電話くれれば…直ぐに来たのに」

永原を好いていても、その気持ちは嘘じゃない。

蒼井とはビジネスパートナーであり、セックスフレンドである。

セックスできる相手はお互いにお互いしか居ない。

だから月に1回のペースで会う、ということは月に1回しかセックスできないということ。

俺も男だ、溜まってしまう。

「生きてる奴に欲情するなら未だしも、死体に欲情するなんて…生きてる奴とのセックスを体に刻み付けてやる!」

「えっ!?…あ、ん、やん」

一ヶ月我慢したんだ、俺は。

今夜はたっぷりヤってやる。

「由梨…覚悟しとけよ?」