「…い。………きろ……起きろ!!」




「…っ!」




目を開けると風雅の顔が目の前にあった。




確か前にもこんなことがあったような…これを世の中ではデジャヴというのだろうか?






「勝手に入らないで」




「うなされてたぞ」




無視か。無視なのか。




自分の言いたいことだけを短く言うこいつは人の話を聞くということを知らないらしい。





まあでも、わざわざ起こしに来るほどうなされていたとなると、迷惑をかけて悪いという考えの方が大きい。





今は朝食の時間というわけでもなく皆が寝静まった夜中だ。




風雅もお礼を言われても文句はいわれる筋合いないだろう。