「暢気に女なんかつくってるからこうなんだよ。」 黒沼の不気味な笑い声と後ろにいる黒蛇のメンバーの笑い声。 明らかに優勢なのは黒蛇だ。 でもどこか風神のメンバーに焦った雰囲気が感じられない。 風神が負けるなんておそらくみんなの考えにはないんだろう。 「……真城。」 この騒音の中、はっきりと聞こえる声。 周りはこんなにうるさいのにこの声だけはすっと耳に入ってくる。 あたしはゆっくりと顔をあげる。 そして漆黒の瞳と目を合わせる。