「じゃぁ何であたしを狙うの…」





「狙う気なんてなかったさ。ただあのチェンメを回して風神をちょっとゴタゴタさせてる間に攻めようとしただけ。」




「ってことはあたしは最初から狙われてなかったって訳!?」




修人の爆弾発言に思わず声が上がる。




「そう言うこと。まさか姫にするとは思わなかったけどどうせならこれを利用しちゃえみたいな。」




修人の言葉にあたしは脱力感がはんぱない。




自分たちだけで勝手に盛り上がって馬鹿みたいじゃないか。




思わず持っていたパンを地面に落としてしまった。





目の前でおぃ!三秒ルールだ早く拾え!なんて言ってるこいつが憎らしい。