風雅らしいな。 そう思うと何だか心が温かくなっていく感じがした。 「「真城ー!!旭が出てるよー!!」」 大と力の声であたしはグラウンドの方に顔をむけた。 そこには女子の歓声に包まれながらやる気満々の旭がいる。 旭が位置についた。 パンッ!! その音と共に一斉に走り出した。 先にトップに立ったのは旭だった。 物凄い勢いで走っている。