書道家こそなれないものの、優はこの前うれしそうに言っていた。 『俺さ、先生みたいな書道家にはなれないけど、先生みたいな先生になるんだ』 その顔はキラキラ輝いていて、先生に字を褒めてもらえた時の顔と同じだった。 墨汁に筆を付けた時の高揚感。 これから先生に褒めてもらえる。 字を書けば先生は褒めてくれる。 そう、思ってた。