先輩少しキャラが…。
「服は汚れとるし…俺様が作ったベンチは半分に割れとるし…なんやねん!何がしたいねん」
「先輩…」
「お前なんか大嫌いだ!今後一切俺様に近づくな!分かったか!」
「はぃ…」
完璧に嫌われた…。
告白する前に、玉砕。
もう…頑張る気力さえ…奪われた気がする。
先輩の背中はどんどん遠くなってくし…。
私は、地面に座り込んだ。
今日の私ついてなさすぎだよ。
バナナ踏んでコケるわ、スカート汚すわ、ベンチ破壊するわ…。
もうさんざん。
「もう…やだ」
「やだじゃないの!早く起きなさい!遅刻するわよ!陽依」
お母さんの声。
えっと…あれ?
とりあえず瞼を開けてみると、そこは学校じゃなくて…。
「早く起きなさい!今何時だと思ってるの!」
「ここ…家?」
「寝ぼけてないで早く準備なさい!」
ってことは…さっきのあれは…夢!?
よかった…夢で…。

