「だから学校で。俺が選んだって言わないで」 「……」 「…何?」 「ううん。了解です」 海里くんにも色々あるらしい。 好きな子がいるのかな? だから他の女の子のお弁当箱を選んだなんてその子に知られたくないとか。 「そかそか。そうだよね。大丈夫任せて、あたし口は堅いから」 「?……うん」 海里くんは不思議そうにあたしを見ていた。 「よし!次行こう!」 いつの間にか海里くんを見ていた女の子グループもいなくなっていた。