本当だよ。 まるでコバさんが結婚出来ない人に見えてるみたいじゃないか。 「あ?そうなの?悪い、潤」 「いいよ、いいよ」 あたしは目の前で手を振った。 陽くんはそれを見ると、お水をゴクリと飲み込んだ。 陽くんのお皿の上のステーキが綺麗になくなっている。 食べるの早いなー。 「ちなみに駿河さんは離れに住んでるよ」 陽くんがグラスを片手に教えてくれた。 「そうなんだ」 親分は離れで、あたしは母屋でいいの? あたしも離れでいいのに。 …親分と一緒はちょっとムリだけど。