「あー、さっき話題にも出ましたがもう一人次男の樹がいます。毎日遊び回っていて困った奴です」 「…あ、そうなんですか」 樹さんは次男なんだ。 ……。 失敗した! その話を訊きたかった訳じゃないんだよ。 「あと。もう一人」 「え?」 「私の奥さんが」 「奥さん!」 来た!その話題! 「あんなのいないようなもんだよ」 陽くんがムスッとして言った。 あれ? どうしたの、陽くん。