今日からfamily!?



「気にしないで、潤ちゃん。海里はそういう事鈍いから」


パンを片手に大河さんが言った。


「はあ…」

「鈍いってなんだよ」

「そのまんまだけど?」

「あ?」

「お。俺に楯突くつもりか?勝てると思ってんのか?」

「うるせー」


2人の言い争いに口を挟んだのは、間で優雅に食事をしていた颯先輩だった。


「やんないし」

海里くんは持ち前の気だるさを取り戻し、静かになった。


「だろうね」


…何これ。

気まずい。