「ちゃんと覚えられた?」 「あー…。まあまあ?」 てか広すぎてほぼ覚えてない。 とりあえずトイレが分かれば大丈夫でしょ! 「オッケー、オッケー」 あたしの“まあまあ”をどう捉えたのかはわかんないけど、陽くんはそう言って親指を立てた。 「んじゃ、夕飯まで部屋でゆっくり休めよ!」 「え?あ、うん」 「はい、解散!」 ええ!?いきなり!?