それから二階をざっと紹介してくれた。 どうやらコバさんの部屋はないみたい。 「コバさんは毎日どっかから通ってるの?」 「そうそう。コバさんちもこの辺でさ、毎日チャリで通ってる」 コバさんがチャリ…。 想像したらちょっと可笑しかった。 あたしの想像のコバさんは何故か腰に白いエプロンを巻いて自転車のカゴにはネギがはみ出た買い物袋。 ぷぷっ。 「潤は海里と同い年だっけ?」 「あ、え?」 妄想コバさんでツボっていたら、陽くんの言葉を聞き逃した。