洗濯物を取り込みながらふと思った。
「コバさんってお子さんいるんですか?」
「いるわよ。高校1年生の女の子が1人」
「へー、そうなんですか。じゃあ陽くんと同い年ですね」
「そうなのよー」
コバさんの娘さんか。
どんなコだろ?
コバさんに似てるのかな?
「会ってみたいなァ」
「そう?普通のコだから会っても面白くないわよ?」
「でもコバさんの娘さん見てみたいですよー!」
「んー。また今度ね」
「はーい!」
コバさんの娘さん、凄く気になるな!
「今日の夕飯は何にしようかしらねー?」
「今日、飛鷹家の夕飯は何ですかね?」
「さっき厨房からカレーの匂いしたわよ」
「おお!今日はカレーか!」
「潤ちゃんカレー好き?」
「はい!大好物!」
「あら。良かったわね。うちもカレーにしようかしら」
「いいですねー」
夕方の洗濯物はやっぱりちょっと冷たかった。
真っ赤な夕日が空に浮かんでる。
微かにカレーの匂いがした。


