「潤」
そう言ってあたしの肩に手を回してきたのは、隣に座る陽くん。
おお!?なんだ、なんだ!?
「俺は海里とは違うから」
「…うん?」
「困ったことあったら何でも言えよ?」
「あぁ。ありがとう」
陽くんはきっとあたしがこの家に住んでることがバレたらどうなるか、わかってくれてるってことだよね。
兄弟で歳だって1つしか違わないのにえらい違いだな。
海里くんに軽く睨みを利かせると「なに?」と怪訝な顔で言われた。
嗚呼、この人の頭の中はいったいどうなってるんだろう。
一回開けて確かめなきゃいけないな。
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