――――家に帰ってきたあたしは海里くんに文句を言うべくリビングのドアを勢いよく開けた。
「ちょっと海里くん!」
今日も陽くんとゲームをやっている海里くん。
何を脳天気にゲームなんかやっちゃってるんだこの人は!
あたしが今どんな目に合ったかも知らないで!
「あ、潤。おかえりー」
「ただいま、陽くん」
海里くんはやっぱり無反応。
キー!!
こんのヤロー!!
「海里くん!」
あたしは海里くんの座ってる一人掛け用のソファの後ろに回り込んだ。
「うっ!!」
あたしは怒りに任せて海里くんの首をぎゅっと掴んだ。
「ちょっ!潤!何やってんだよ!?」
陽くんが大きな目を更に大きくして、あたしを見た。
「首絞めてんの!」
「見ればわかるよ!なんで首絞めてんの!?」
「く、苦し……」
「コイツのせいでぇ!」
「潤!海里が死ぬ!」
「苦……」


