大河さんがまさか内側にこんな本性を隠してるなんて。
ショック。
嗚呼、ショック。
「潤ちゃん」
大河さんはそう言うとあたしのほっぺたを引っ張った。
「い、痛いれす…」
グイッと両方のほっぺたを引っ張るから、上手く喋れない。
その様子に大河さんは面白そうに笑う。
もしや大河さんはSかもしれない。
イッツ・ア・サディスティック!
「今度1人で無茶したらお仕置きだよ?」
「……へ?」
「それが嫌なら、怖いから助けてって言いなさい?」
「………」
つまりは……。
あたしが助けを求めたら大河さんが助けてくれるってこと?
大河さんは元ヤンでちょっと怖いけど、やっぱり優しいかもしれない。
「言わないと俺が潤ちゃん泣かすからね?」
「ひっ!」
イッツ・ア・サディスティック!!


