そこから5分ほど歩けば、最初のチェックポイントに着いた。
「お!そこにいるのは飛鷹の長男!」
豪くんが指差した先には、大河さんがチェックポイントに座っていた。
「大河さん!」
「おー、潤ちゃん。ていうか“先生”って呼んでくれる?」
「あ、ごめんなさい。つい。先生だって“潤ちゃん”は止めてください!」
「俺はいいんだよ。なあ豪」
「そうそう!大河さんは俺の事いつでもどこでも“豪”って呼ぶし」
そうなんだ?
豪くんは大河さんとも仲良しなの?
「2人は仲いいの?」
「俺達が仲いいっていうか、俺と海里が小学生ん時からの仲だから、海里の家族とも必然的に仲良くなった感じ?」
「あぁ、そうなんだ」
海里くんと豪くんって結構長いんだな。
「てか、俺よりそっちは大河さんとどういう関係なの?」
おっと!
危険な質問!
助けて未玖ー!と未玖に視線を向けると、未玖はつまんなそうにあたしを見ていた。
あ…。ごめん…。
会話の蚊帳の外だったみたい…。


