クラスのみんなが席を立って、班を組み始める。
あたしも未玖と組もう!
そう思ってたら未玖があたしの席まで来てくれた。
「組も!」
「うん!」
「男子はどうしようか?」
「そうだねー」
特に仲がいい男子もいないし、どうしようか。
周りを見渡すと、海里くんが目に入った。
海里くんは女の子に囲まれてる。
大変そ。
そんな光景をぼーっと眺めてたら急に振り返った海里くんと目が合った。
ん?なんだ?
そして海里くんは女の子の輪を抜け出してこっちに向かってくる。
ん?なんだなんだ?
「班、俺と組んで」
「へ?」
海里くんはあたしを高い身長から見下ろす。
教室にはキャー!!と女の子達の悲鳴がこだました。


