学年主任の先生の話が終わると、今日の日程が話されて、今日はこのあとまず班ごとのスタンプラリーらしい。
スタンプラリーって。
小学生以来かな?
ちょっとワクワクする!
「未玖!頑張ろうね!」
スタンプラリーの出発前、ガヤガヤ騒がしくなってきたところで、あたしは隣にいた未玖に話し掛けた。
「張り切ってんね」
「だってなんか楽しそうじゃない?」
「そお?あたしはスタンプラリーめんどい」
「やる気ないなァ。まったくこれだから最近の若者は」
「同い年だから」
「はい。じゃあ6組出発ー!」
ちょっと遠くで大河さんの声がした。
その声を合図にあたし達は動き出した。


