まだテスト勉強が終わってないんだった!


「気晴らしに水飲みに来たんです…」

「ああ。頑張れ」

「…はい」


もう勉強なんてやりたくないんだ。

本当はもう寝ちゃいたいんだ。


「そういえば今の樹?」

「え?」

「2人でボソボソ話してなかった?」


あー、なんだ。

聞こえてたのか。


「あたし樹さんって見た事ないから分かんないんですけど、多分そうだと思います」

「あ、そっか。潤ちゃん樹と会ったことなかったっけ。でもまァ、この時間に帰ってくるのは樹しかいないよ」


そうだよね。

他人がこんな夜中に鍵開けて入ってくる訳ないしね。