海里くんは難しい顔をしてる。


「訳分かんない」

「へ?」


そう言うと海里くんはゲームを再開させた。


「海里くん?」

「……」


え、なに?

シカトですか?


「陽くーん」


陽くんに助けを求めたけど、苦笑いしか返ってこなかった。


どういう事!?

内緒にしてくれるの!?してくれないの!?


そのまま黙って海里くんに熱視線を送ってみたけど、海里くんはゲームにしか目を向けない。

根負けしたあたしは諦めてリビングを後にした。


くそ!

訳分かんないのはこっちだ!