帰る前に未玖に再三釘を刺された。
『ヤバいよ。学校1のモテ男にイケメン教師、今年入ったらしい可愛い1年生と去年までいた誰もが憧れの先輩。さらには支持率ナンバーワンのダンディー理事長!…あと謎の次男。ヤバい!絶っっっ対秘密にしないとマジでヤバい!』
あの勢いは凄かった。
圧倒された。
でも言いたい事は充分伝わったよ、未玖。
あたしはそこまで考えてなかった。
“住むとこ見つかって良かったァ”くらいにしか思ってなかった。
どうやら命の危機らしい。
飛鷹……。
なんて恐ろしいんだろう。
そんな飛鷹家にこっそり帰ってきて、リビングに行くと海里くんと陽くんがソファに座ってゲームをしていた。


