「“飛鷹”って事は飛鷹海里くんのお兄さんですかー?」 教室内のどこかからそんな質問が飛ぶ。 「そうだよ」 「5人兄弟ですよねェ?何番目のお兄さんなんですかー?」 また違う場所から声が上がった。 「何、うちの兄弟そんなに有名なの?」 大河さんは海里くんに視線を向ける。 「…さあ?」 その質問、する相手を間違えてます! 海里くんはあたし以上に疎いです! てか、海里くんが疎いってあたしに教えてくれたのは大河さんです! 「あ。海里に訊いても無駄だった」