春休み明けの校舎は何だか新鮮。
実際学校に来るのはあの理事長室を訪れた日以来だから一週間と経ってないけど。
今日から新しい学年と言うことが、あたしを新鮮な気分にさせた。
「それってヤバくない?」
「ヤバい?」
教室に向かいながらあたしは事の全てを未玖に話した。
それを聞いた未玖の第一声が“ヤバくない?”だ。
「だってあの家に住んでるって事でしょ?」
「うん」
「あのメンツと一緒に住んでるって事でしょ?」
「うん」
「あの校内1のモテ男と一緒に住んでるって事でしょ!」
「う、うん」
未玖は自分で言ってて気付いているかは知らないけれど、だんだんとボルテージが上がっていってる。
そんな未玖にあたしは若干気圧された。


