今日からfamily!?



…なに?

なにあれ?


「海里行こ!」


海里くんは腕を引かれ、背中を押され、昇降口に入っていった。

取り残されたあたしは一歩も動けずポツンと立ち尽くす。


あたし、海里くんにクラス表見て来てって頼まれたよね?

お願いされたよね?


なにあれ…。

あの態度はなんだ。


虚しい。

凄く虚しい。


「…潤?」

「あ、へ?」


いつの間にかあたしの隣りには未玖が立っていた。