鏡の向こう



『拓海、』

昼休み、

「ん?」

私たちは滅多に人が来ない、
東階段に来ていた。


『鏡の代償は…?』


私は気になっていたことを聞いてみた。


「あぁ……、
なんか、よくわかんねーけど、
気がついたら、部屋のベッドに横になってた。」

『家に?』

「あぁ。
……でも、家じゃない。」



『?なにそれ。』