「泣き虫。」 そう言って、あのときとおんなじように、 私の涙をぬぐった。 当然、 クラスのみんなの注目の的。 呆然とするクラスメイトと先生の中で、 1人伊織だけ、ニヤニヤしていた。 「紗香、好きだよ。」 『私も……。』 「つーことで、 俺の彼女に何かしたら、 ただじゃおかねーから♪ よろしく♪」