私は鏡に向かって手を伸ばし、 『拓海くん……、』 声が少し掠れた。 拓海くんは、 真っ赤に染まった顔を上げて私を見る。 『私も……好き。』 「……ぇ、ホントに??」 拓海くんは驚いた顔をした。 『ぅん……。』 「やった……。」 今度は無邪気な笑顔に変わって、嬉しそうに呟いていた。