鏡の向こう




“矢津田拓海”



拓海くんだ…。


「ち、ちょっとストップ。




…あんたら、別れたの?!!!」


『……ぅん。』


「理由は??」



真剣な表情で聞いてくる伊織に、正直に答える。


『…ぃつもの。』



「………そっか。」



伊織は、苦笑いで私の頭をぽんぽんと叩いた。