翔るキミ、翔んだキミ。



「友愛セーンパイッ♪」


教科書を机の中にしまったところで、後ろ扉から後輩くんに呼ばれた。


…見たことない子だなぁ。


「なにかなぁ?」


知らない後輩くんに、できるだけ優しく尋ねる。


「俺、恵摘のダチの橘友[タチバナ/ユウ]って言います。」