そしてあの日よりも強引に、 元秋は池へと向かおうとする。 折角、やり直せると思ったのに。 繰り返すだけなのか。 ただ、絶望させるだけか。 呼んでいるのに、 どうして振り向かない? 走る彼の背中を追い、 俺はあの日よりも早く、足を動かす。 ……なんだ、やればできるじゃないか。 追いつこうと思えば、出来た。 ちゃんと分かっていれば、 彼の背中を押せる位には間に合うんだ。 車から逃れるのは、 どうしても無理らしい。 それでも、やり直した意味はあった。 彼を死なせずに済んだのだから。