「ありがとうございます」 丁重な挨拶を交わす私は あの子の母親。 私は手に入れたのだ。 ここに来るまでの 苦楽や葛藤を思うと 私が今味わっている幸せは 当然のものかもしれない。 溢れる喜びを 心の中に留めながら 隣に座る「佐倉彩和」を見て 確信する この子が 永遠に 「良い子」であり続けることを