雪合戦ならぬ 泥合戦‼ 歓喜の悲鳴が あちこちで聞こえ 泥が飛び交う‼ 「なかなかやるわね‼」 君枝が叫ぶ その顔は真っ黒であり 「そっちこそ‼」 迎え撃つ私も 泥にまみれていたが ここまで汚れると 人間 どうでもいいし かえって気持ちがいい ふと空を見上げると 厚い雲の隙間から 一筋の光が差し込む 台風一過だ まだまだ勝負はこれから‼ 「もっと泥をちょうだい!泥を‼」