恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

「脅かすなよ。一瞬本当かと思ったじゃねえか……」


「“一瞬”? なんで一瞬なのよ?」


「だって、有り得ないから……」


“有り得ない”!?


私は大輔のその一言にカチンと来た。


それはつまり、私がブスだから、西条先輩が私に触れる気にならない、という意味だと思ったから。


私は肩に置かれた大輔の手を乱暴に払い退け、


「どうせ私はブスで魅力ないわよ!」


と叫んでいた。