恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

「ミイが失恋した話をしたら、すぐに出てってやるよ」


「ち、違うって言ったでしょ? バカッ」


「ふーん。だったら、ちゃんと俺の目を見て言えよ。おまえは昔から、嘘が下手だったよなあ」


そう言うアンタは、昔から嘘が上手よね?


「そうだとしても、アンタには関係ないでしょ? パジャマに着替えるんだから、本当に出てって!」


見透かしたような大輔の目から逃れるように、私はベッドの所へ行き、着替えるためにイチゴ柄のパジャマをそこに並べながら、背後の大輔に向かって言った。


「俺は気にしないぞ。着替えながら話せよ」