恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

「ここに来たのは久しぶりだなあ」


大輔は、私の椅子を長い脚で跨ぐと、背もたれを抱えて座り込み、部屋の中を見渡した。


大輔が最後にこの部屋に入ったのはいつだっけ?

一年前ぐらい?


そう考えていたら、またあの事を思い出し、私はそれを消し去るように小さく首を振った。


「相変わらず散らかってるけど、いい匂いがすんなあ」


そう言って大輔は鼻をクンクンさせた。


「やめてよ! 早く出てって!」