恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

ドアを開けたのは、ブルージーンズと白のTシャツに着替えた大輔だった。


「あ、ミイか……」


「遅い! 居たなら早く出てよね。暑いんだから」


内心は大輔が居てホッとしてるのに、つい憎まれ口を言ってしまう私だった。


「ごめん、取り込み中で気付かなかったんだ。さあ、入って?」


「え? うん……」


私は大輔の家に入るのを躊躇した。

ここまで来て今更だけど、おじさんはまだ会社から帰ってないはずだから、今家に居るのは大輔ただ一人のはず。


そこに私が入っていいものかどうか、なんて事を思ってしまった。