恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

「では、時間が惜しいので単刀直入に言います。一昨日の……」


「すみませんでした!」


私は西条先輩から叱られる前に自分から謝って、テーブルにおでこがぶつかるぐらいの勢いで頭を下げた。


ところが、

「君はずいぶんおっちょこちょいだね?」


と、意外な事を言われて私は顔を上げた。


「僕はまだ何も言ってないんだけど?」


「はあ……」


「人の話はちゃんと聞きなさい」


「すみません」


怒られちゃった……

私はシュンとうなだれた。


「一昨日の君の提案について、あれから考えてみたんだけど……」


“提案”って何だろうと思ったけど、また怒られると嫌なので、黙って続きを聞く事にした。