恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

「今度の喧嘩の原因は何なの?」


「それはですね……」


私は咄嗟に大輔の脚をスリッパの先で蹴った。


「喋ったら殺すよ」


「分かったよ。痛えなあ……」


「美穂ったら……」


私は不機嫌な態度を続けてはいたけど、内心ではもう大輔を許していた。

プチトマトで釣られたわけじゃないけど。


でも、大輔に笑われた時の悔しさだけは、忘れる事が出来なかった。