恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

「気持ち?」


思わず大輔の顔を見ると、真剣な顔で私を見ていた。


「ああ。おまえは西条が好きだったんだろ? その気持ちはどうなったんだ?」


ああ、そういう事か……


私は恥ずかしくて、また下を向いてしまった。


「私は、確かに西条先輩に憧れてたけど、“好き”というのとは違ってたんだと思う」


「そうなのか?」


「うん。それと、あの人に憧れた理由に自分で気付いたんだけど……」


私は胸が苦しくなり、そこでハァーと深呼吸をした。


「おい、大丈夫かよ?」


「うん、大丈夫」


私は手で胸を押さえながら話を続けた。


「私が西条先輩に憧れた理由は、あの人が大輔に似てるからなの」