恋のレッスン〜先生は幼なじみ〜

大輔は私を保健室に連れていってくれた。


そして、保健の春田先生が裁縫道具を出し、私の破れたブラウスの応急処置をしてくれた。


「本当にどこも怪我してないの?」


「はい、大丈夫です」


「何があったかは、どうしても教えてくれないのね?」


「はい、すみません」


「池澤君も?」


「はい。ミイが言いたくないそうなので……」


「そう? 分かったわ。でも大事にならなくてよかったわね?」


「はい……」



「ところで池澤君。君、生徒会長に立候補するんだって?」


「よく知ってますね?」


「私の情報収集力を甘く見ないで?」